2007年02月07日

ニーチェ入門

  これを片手に道徳の系譜を読んだのですが、道徳の系譜の法を先に読み終わってしまいました。勿論そのほかのニーチェの書籍はまだ徹が図ですが、この本凄く分かりやすいです。ニーチェの引用に更に光る「著者による」箴言。ルサンチマン、永劫回帰や力への意思を分かりやすく解説しています。ニーチェについてのまさに入門書でしょう。分かった気になれて面白かったです。そのほかのニーチェの著作についても興味が出てきました。

 特に永劫回帰の説明ははっとさせられました。
 この思想は何だか「利己的な遺伝子」について学生時代に知った時のちょっとした衝撃に似ています。人間は遺伝子の乗り物に過ぎないというのはあの頃は衝撃的でした。「ああ、人生に意味はないだ」ということを何となく分かったきっかけになっていると思います。

 ニーチェなんて名前くらいしか知らなかったのですが、現代思想の源流をなす重要な位置にあるのですね。これまでの価値観(西欧的、キリスト圏的)を全てひっくり返してさらに新しい価値を生み出すということをやってのける、そんなこと考えたこともなかった。

 ただ、読んでいて思ったのですが(恐らくまだ完全に理解していないのかもしれません)アメリカが行っている武力による征服は、ニーチェの論理を使うと「高貴なもの」「客観的な価値になるもの」なのか?と思いました。

 自分は今この瞬間を肯定できるか。
 そんなに強くはない、寧ろ下衆の根性の方が強いように思います。

 ニーチェについて知らない人も、生き方や価値観を疑ってみたい人にもお勧めです。危険思想だと聞いていましたが、まあ「解釈」によってはそうでもないでしょうしね。
 事実はない、あるのは解釈のみだ。まさに箴言ですね。
posted by 煩悩即菩薩 at 19:17 | Comment(0) | TrackBack(1) | レビュー
この記事へのありがたいお説教の数々
説教をたれてやる
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック

人生は苦しい、それでも素晴らしい。:ニーチェ入門
Excerpt: ニーチェ入門 (ちくま新書)作者: 竹田 青嗣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/09メディア: 新書 ウィンプにとって重要なのは、マッチョに対して妬みや羨みを抱くことではなく、ダン..
Weblog: 本読みの記録
Tracked: 2008-12-10 22:43
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。